アンチエイジング効果のある漢方薬

胃

アンチエイジングに必要?漢方薬の効果

即効性はないけれど、継続的に利用する事で体に陽効果を発揮してくれる漢方薬は、病院でも利用されています。
東洋医学では、アンチエイジングという言葉がない時代からずっと緩やかに老いることという言葉があるほどで、
アンチエイジング世代にとって漢方薬は大きく役立つ身近な存在なのです。

東洋医学では、アンチエイジングについて腎の機能を改善することが重要とされています。
腎臓の事ではなく、もっと広い意味で利用される腎虚という概念があり、その腎虚を理解し、
漢方薬をうまく利用する事でアンチエイジングへの効果が期待できます。

漢方薬に使われる素材って?

日本でも食材として使われる人参や生姜、みかんの皮を乾燥させた陳皮、
蛾の幼虫に寄生するキノコこと冬虫夏草など、自然界にある様々な素材を
薬として利用するのが、漢方薬の特徴です。

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これらは胃腸の調子を良くしたり、代謝を活性化させて身体を温めたり、
身体の機能を向上させる効果が期待できるものばかりです。病気そのものに作用せず、
身体の自然治癒力を最大限に高めたうえで病魔をやっつけるというのが、
漢方薬の基本的な考え方となっています。

必要な生薬を調合してくれる漢方薬の調剤などを利用し、
体の不調に向き合っていくという事、またバランスのいい食事とリズムのいい生活、
適度な運動などを行う事で、健康的な毎日を送る事が老化に
つながらない生活となるのではないでしょうか。

国内で有名な漢方薬って?

漢方薬に使われる自然物のことを「生薬」と言いますが、この
生薬を使って作られた「養命酒」や「大正漢方胃腸薬」などは、
日本でも有名な漢方薬といえるでしょう。

また、「黒にんにく」や「卵油」など、自然の素材のみを使った
サプリメントや健康食品は、国内でも古くから製造されています。
漢方薬は、身体機能を活性化させたのちに病気を治すという特性上
即効性にこそ欠けますが、副作用が発生しにくいというメリットが
あります。身体への負担が少ないので、日々の健康や美容のために
取り入れる女性や高齢者も少なくありません。

臓器が弱くなるから老化するという考え方

若い時には内臓が強く、臓器の病気などほとんどしたことがなかったし、お腹が緩くなったり、
便秘をするようなこともなかったのに、年齢を重ねてきたらなぜか内臓が弱くなって、
下痢、便秘、それにすぐ胃が痛くなるという方も少なくありません。

東洋医学ではこの内臓を正常化することが健康に若々しく生きるための秘訣としています。
人は100歳まで生きる事が出来る、でも50歳くらいから五臓の肝が弱くなってきて、視力も弱くなる、
60歳になると心が弱くなり、笑顔も次第に少なくなってなんでも悲観的に考えるようになる、
しわもたるみもふえて見た目にも若い時と違ってくるので、精神的に気弱になる、
80歳になると肺が弱くなって物忘れなどの思考の低下がみられるようになり、
90歳になると腎が弱くなり、全身の弱さがひきたってくる、こうした考え方があります。

年齢を重ねると五臓に影響が出てきて次第に少しずつ弱っていき、
最終的に腎が弱ってくるので、100歳で寿命が来ると考えてきたのです。

腎のケアがポイントになる

私達が老化現象として感じることに、頻尿や排尿困難などがあります。
それに老眼は白内障、耳の違和感や骨粗しょう症、歯が弱くなるなど、さまざまな事がありますが、
東洋医学でいう腎虚、つまり生殖器や泌尿器、腎臓などを含めた腎の機能の低下は、老化につながると考えられているのです。

漢方薬では、腎の衰え、また老化による体力の衰えなどに利用できるものがたくさんあります。
中高年層の体力がない方には、生薬として漢方薬の中にこうした成分が含まれている物を継続的に飲用することで、
体力の低下を予防し、運動ができるようになり、運動ができるようになると血液循環もよくなっていき、
次第に腎の機能も向上してくると期待する事が出来ます。